茶摘みが始まったということは、お茶作りが始まったということ。
これは見に行かねば・・・と“セルプおおすみ”に行ってきました。
私が着いた時、ちょうど摘んだばかりの茶葉を載せたトラックもセルプおおすみに着いたところでした。
トラックから降ろされた茶葉は、この 「茶葉管理装置」 に入れられます。
私も一つお手伝いをさせていただいたんですが・・・「わっ!重い!」
この茶葉が入っている袋、一袋が10kg前後。
そしてただホイホイ入れるわけではなく、蒸れないようにほぐしながら入れなければいけないんです。
茶葉管理装置には加湿器が付いているんです!
加工が始まるまでに茶葉がしおれてしまわないように・・・なんだそうですよ。
さて、運ばれてきた茶葉は、まずこの 「洗浄機」 に入れられて洗います。
鹿児島は桜島の火山灰が降りますから・・・ここは欠かせない行程です。
洗われた茶葉は脱水機に運ばれ、水を切ります。
ここは 「乾燥機」 の中。
さすがに中に手を入れて写真を撮るのは怖かったので、網越しの写真ですが・・・
ここまでは“衣類のお洗濯”と似てますね(^_^)
続いては 「蒸し器」。
ここが重要なところ!
真ん中の横に長い筒が蒸し器なんですが、この蒸し器の角度によって蒸し具合が変わります。
この日は“普通蒸し”のお茶が作られていました。
最初は青々としていた茶葉の香りもこの辺りからお茶の香りに変わってきます。
と~ってもいい香り♬
この後冷却機で冷やされますが、この時点で水色等の出来上がりの状態がだいたいわかるんですって。
ここは 「葉打機」 。
水分を飛ばしながら、柔らかくしていきます。
そして 「粗操機」 に移動します。
茶葉の水分を徐々に飛ばすように熱を加えていきますが、茶葉の温度は常に一定、人肌程度です。
機内が熱すぎると表面の水分だけ飛んでしまうので、茶葉の中と外の水分が同じように抜けていくように気を使うところです。
続いては 「揉捻機」 。
2台ありますが、ここで葉と茎の水分を均一にしてくれます。
茶葉が揉まれているので、近くに寄るとと~ってもいい香り♪
そして 「中揉機」 「精揉機」へと進みます。
葉打機や粗揉機で水分を飛ばしてはいるんですが、揉捻機で揉むことでまた水分が出てくるので、ここでまた水分を飛ばしていきます。
ここが終わるころには茶葉に光沢も出て、よく見る「お茶の葉」の状態です!
そしてもう一度乾燥機にかけられ(今度はドラム式ではありませんが・・・)、篩われて、荒茶の出来上がりです♪